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キルスティンにあいたくて

キルスティンにあいたくて

『クレイジー/ビューティフル』

  クレイジー/ビューティフル [Crazy/Beautiful] 2000年【米】

クレイジー/ビューティフル

STAFF
  監督 : ジョン・ストックウェル
   脚本 : フィル・ヘイ、マット・マンフレディ
   製作 : レイチェル・フェファー、メアリー・ジェーン・アフランド、ハリー・J・アフランド

CAST
  キルスティン・ダンスト(ニコール・オークリー)
   ジェイ・ヘルナンデス(カルロス・ヌニェス)
   ブルース・デヴィリン(トム・オークリー)
    

感想
  キルスティンファンにとっては、欠かせない作品だと思います。
  彼女の色っぽさ、すごい演技力、深い人間性が自然と見えてくるのですから☆
  そして、気が付くと彼女を目で追ってしまうのです~~(^-^)/

  そもそも、この題名「クレイジー/ビューティフル」ですが
  初めてこの作品を見たときにはこの題名、失敗だろ~~なんて思ったんです。
  なんか作品にあってないし、うすっぺらい気がして、
  せっかくの彼女の作品が、安っぽい青春ものの映画になってしまう気がして。。。
  でも、何度も何度も見て思ったんですが、この題名は、あながち間違いじゃないんだなぁ~って。


  この作品を単純に見ちゃうと、
  キルスティン演じるニコールは
  いわゆる劣等生で麻薬や酒に浸っている『クレイジー』な存在。
  裕福な家庭に育ちながらも、家族とはうまくいってないし、自分の夢も希望もない。
  ひたすら周囲の人の反感を買うような自由奔放な行動をとり続けている。
  それに対して、ジェイ・ヘルナンデス演じるカルロスは
  貧しい家庭に育ちながらも、夢に向かって勉強にスポーツにがんばっている『ビューティフル』な存在。

  そんな対照的な二人が惹かれあっていくわけですが、
  そこに、本作の醍醐味があると思うんです~~~♪

  ニコールがカルロスに惹かれていくと同時に、
  優等生のカルロス君はニコールにじわじわ惹かれていくんですけど、
  それはなぜかって言ったら、
  二コールが内に秘める『ビューティフル』な部分があったからだと思うんです~。
  普段はクレイジーに生きているニコールだったんですけど、
  よ~くよく見つめてみると、とっても繊細で、深い、人間的な魅力を持っていて。。。
  カルロス君はそんなニコールの人間性に気付いたんですよ~!きっと~(@^.^@)

  人ってきっと、クレイジーな部分とビューティフルな部分って
  絶対あって、それらは表裏一体なんじゃないかな~って思いました。

***************

  本作の二コール演じるキルスティンは、
  それはそれは色々な方々に、ブス顔をさらけだしてる、なんて批評されてるんです~。
  実は私も本作を初めて見たときに
  「うわ~、キルスティンすごい顔しているな~(^-^;」なんて思ったんですけど(笑)

  確かに、確かに!ブス顔と言われても仕方ない
  表情をさらけ出してると思います(-w-)
  しかし、しかしね、やっぱりこの役でこの演技、この表情は
  必要なんですよ!!!と感じたわけです。
  かわいくない顔をさらけだすほど演技に真剣だなんて、
  キルスティンすごいじゃぁないですかー☆

***************

  私の好きなシーン♪♪♪

  ★ 物語の前半部分で、二コールとマディが二人でカルロスの試合の応援に行き、
    カルロスを家まで送っていくシーン!
    キルスティンのイっちゃってるぶりが、すごい!女優!ッて感じ!
    ニコールがいかに崖ップチの精神にいるか、その危うさを演じています。

  ★ ニコールとカルロスが小型飛行機(?)に乗るシーン。
    ニコールの幸せそうな笑顔がとっても印象的♪
    キルスティンの笑顔って、ほんとに魅力的ですわ~~

  ★ 物語の後半。友人宅のパーティーで酔いつぶれたニコールが
    カルロスと警察官とともに自宅に帰って、父親とニコールが
    言い合いになるシーン。
    「世界で一番愛している人に、会うなっていうなんて…!」
    と泣きながら話すニコールに、私も思わず泣きそうになってしまいました(T.T)


  ***************

  ニコールはこの作品中で、それはよくよくカメラを手にして
  色んな物や人を撮影しています。写真が趣味なんですね~~~
  反抗的で、勉強もしないし、ドラッグやアルコールに浸る彼女なのに、
  なぜか写真に関しては、熱がはいってる。
  
  彼女が写真をよく撮っているのは、
  もちろんそれが好きであるからだと思うけど、
  彼女の母親の死も関係あるのかな~~、なんて思いました。
  実際、彼女の部屋のベッド脇の壁には母親の写真が貼ってある。
  この写真、なんとなく印象的でした。
  せっかくの母親の写真なのに、写ってる母親はなんだかとっても寂しそうで。。。
  母親に自殺されてしまった娘として、
  母親に対しては、いろんな、複雑な心境がニコールにはあるんだろうなぁ。。。
  なんだか、切ない話だね。

  まぁ、そんな母親とのことが関係してるのかは分からないですが、
  ニコールは、どんどん流れていく時間の中の、ワンシーンを紙におさめることができる
  写真、というものに惹かれているのかもしれないですね~。
  二コールのベッドの脇の壁には、母の写真の他にも沢山の写真が貼ってあるけど、
  なんだかどれも、寂しいような、でもどこかあったかいような作品ばかり。
  ニコールは心の底では、人の温もり(愛情)を求めているんだってことが
  ひしひしと伝わってくるような写真ばかりでした~。

  ***************

  ニコールにとってカルロスとの出会いは運命的なものなんだろうな~~~
  きっとニコールの周りには、これまで、カルロスのような人はいなかったんだと思えるし。
  夢があって、自分の意志がある人。。。
  (いや、そんな人はいただろうけど、二コールには近づかなかったのかもしれない。)
  最初、二コールは単なる好奇心からカルロスに近づいたんだと思うけど
  彼の内面(芯の強さ)にどんどん惹かれていったんだろうな~(*^-^*)
  だって、自分の夢があって頑張ってるひとって
  やっぱりどこか魅力的だもんね^-^

  ***************
 
  ラストの展開(親子の仲直りとか)はちょっと安直だったかな~とも
  思えるけど、全体的には、イイ作品でした☆☆☆☆☆
  ニコールのお父さんの演技もステキでした。訴える目がとってもよかった♪
  
  そして私は、この映画のサントラとビデオ(輸入版)を購入しました!
  なんど聞いても、なんど見ても、やっぱりイイものはイイね~~~!




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